2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

第25回:『ちぐはぐな身体』を読む。

1.武器をもたない抵抗 1-1.〈はずし〉〈ずらし〉〈くずし〉――あるいは抵抗について 最後に読む本は、哲学者である鷲田清一さん*1の『ちぐはぐな身体』(ちくま文庫,2005)という本です。この本のテーマは「衣服」「ファッション」ですが、鷲田さんは人類…

第24回:はぐらかし、やり過ごしという「日常的抵抗」

6.システム依存からの脱却 6-1.勝手に生きるための工夫 この連載の第14回でも紹介した『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』(講談社、2007)の著者の内山節さん*1は、『怯えの時代』(新潮社、2009)という本の中で、現代社会の資本主義システ…

Copyright © 2016 KOUBUNDOU Publishers Inc.All Rights Reserved.